民謡コンクールというのがあると聞きました。どういうものですか?
沖縄へ旅行に行ったときに、食堂のおばさんに三線をやっていることを話したら、「コンクールにも出るの?」と聞かれました。三線のコンクールがあるのですか?
三線(沖縄民謡・琉球民謡)のコンクールは、各地でいろんなものが行われています。コンクールと言っても、基本的にはどちらかというと「段位認定試験」みたいな性格のものです。
コンクールというと、小学校のころの絵画コンクールみたいに、出品したうちで優秀な何人かだけが賞をいただくような感覚が、内地の人間にはあります。が、三線の世界でいうコンクールは、受験した各人に合否判定が下されます。受験するランクに合わせて「新人賞」「優秀賞」「最高賞」などという名前の賞が、合格した人には与えられます。つまり「私は今年、新人賞を取りました!」と言えば、「新人賞に合格しました」というのと同義になりますね。
受験に際しては各ランクそれぞれに「課題曲」が設けられています。だいたい1年〜数ヶ月前から練習し、節回しや発声について指導を受けて挑むのが一般的です。
流派についてのページでも書きましたが、ひとくちに三線の世界と言っても、地域によるジャンル分けがあり、そのそれぞれに複数の協会や流派があります。そしてそのいくつかは、独自のコンクール制度を設けています。
また、琉球民謡協会のコンクールのように各ジャンル(沖縄本島・八重山・宮古)での受験が認められているケースですとか、民謡会ではなく新聞社が主催するコンクールなどもあり、そのありかたは多様です。しかし、だいたいどのコンクールにおいても、各ランクの呼び名は「新人賞」「優秀賞」「最高賞」で共通しているようです。
沖縄民謡のコンクールは、多くは沖縄県内で開催されます。しかし最近では沖縄県以外の人にも門戸を広げようという動きが多少はあり、大都市での開催を設定している会や、初級者に限ってビデオ撮影によるエントリーが認められる会もあります。
民謡だけでなく、沖縄古典音楽にもコンクールがあります。こちらは民謡のコンクールよりもずっと敷居が高く、短く見積もっても4〜5年でやっと新人賞にたどり着く、という程のものだそうです。