本皮と人工皮、どっちにするか悩んでます
初めて三線を買おうと思って、ネットでいろいろ見てみました。本皮と人工皮のがあるようなのですが、どっちを選んだらいいか分かりません。やっぱり本皮のほうが音色がいいのですか?
音色はほとんど変わりません。場合によっては、人工皮のほうが良いこともあります。
音色については、本皮の三線では音が固く鋭くなりやすく、人工皮の三線では音が柔らかめになります。ただ、どちらが優れているという話ではありません。そのような傾向があるということです。
「三線の伝統的な本来の音は本皮三線の音であり、本皮のほうが優れている」とする意見もあります。しかし、三線を極めた人以外にはあまり理解できないほどの違いのように思えます。
三線の音色を主に左右するのは棹の質ですし、皮を選ぶ際には音の善し悪しというより、都合・見た目・音質の好みを考慮するのが一般的です。
というわけで、三線初心者の方がお選びになる際も、お好みでよろしいかと思います。
それぞれのメリット・デメリットを挙げてみますね。参考になさってください。
本皮三線のメリット・デメリット
メリット
見た目がいかにも三線らしいのが最大のメリットではないでしょうか。
皮の部分を近くで見ると、独特の質感の蛇の皮の上にうろこの痕がついていて、まさに生き物の皮!と実感します。
所有欲を満たしてくれるというか、「沖縄の楽器を買ったんだ!」という気持ちにさせてくれます。
三線が中国から伝わってきた当時から、今に至るまで三線には蛇の皮が使われてきました。だから、三線本来の姿は本革であると言っても良いでしょう。
三線が欲しいという方は、沖縄を好きになり、文化にも興味を持ったのですから、「せっかくだから本物らしいほうがいい!」とお思いかもしれません。そういった方には、ぜひ本皮三線をおすすめしたいです。
デメリット
本皮三線の最大のデメリットは、皮が破れてしまうことです。
動物の皮を胴にぴったりと伸ばして張りますから、常にテンションがかかった状態です。その時が3年後になるか5年後になるかは運次第ですが、いつかどこかが破れます。小さな穴であれば応急処置でしばらくもちますが、修復不能なほどになってしまったら、張り替えをしなくてはなりません。
ちなみに、三線の皮の張り替え価格は8,000円程度。三線専門店に依頼すればできます。
人工皮三線のメリット・デメリット
メリット
人工皮三線は、ナイロン製です。皮が破れることがないのが最大のメリットです。
もうひとつ変わったメリットといえば、海外に持ち出すのが簡単だということです。
本皮三線の場合、ニシキヘビがワシントン条約に指定された動物であるため、海外へ持ち出すときには煩雑な手続きが必要です。人工皮なら、このような心配はいりません。
海外のどこかのビーチや、街角で弾いてみたいという野望をお持ちでしたら、人工皮の三線をおすすめします!
デメリット
人工皮三線は、見た目があまり本物っぽくないのがデメリットと言えばそうでしょう。
近くで見ると、いかにもプラスチック的な質感で、ヘビ柄がプリントしてあるのが分かります。
しかし、実はそれ以外のデメリットが見当たりません。
プロの方は、人工皮の三線を好む方が多いと聞きます。ライブを想定してみると、冒頭に書いたような音質の違いはマイクを通せば分からなくなるし、本皮だとツアーの途中に破れると、修理に困ることがあるからだそうです。